サバイバルエアロビクス

 サバイバルエアロビクスは2009年度のシーズン途中から開催が中止になりました。一時、リバイバルエアロビクスとして規模を縮小した形で行われたこともありますが、2023年現在、復活の兆しはないようです。以下は、実施されていた当時の内容の記録です。各リンクはリンク切れになっていると思いますが、ご了承ください。

 2009〜2010年のルールでは従来のルールに近くなるようです。 第一ステージの満点は14点に戻るとのこと。 詳しくは、 ブログ「サバイバルエアロビクス事務局からのお知らせ」 (別ウインドウで開きます) をご覧ください。

概要

 サバイバルエアロビクスは、 月刊フィットネスジャーナルが主催するエアロビクスの競技会で、 1つのシーズンは秋から翌年の春にかけてとなる。 シーズン中はだいたい10回ほど地方大会が開催され、 シーズンの最後に各地方大会のファイナリストが出場権を持つ全国大会が行われる。

部門

 参加者は部門を選択する。部門には、インストラクター部門、アマチュア部門、 トライアル部門がある。これらのうち、トライアル部門は審査はなく、 第一ステージのみの参加となり、さらに、通常は第一ステージは3時間であるが、 2時間のみのコースも用意されている。
 一度でもレッスンのリードを取ったことがある者で審査対象部門に参加する場合、 インストラクター部門にエントリーしなければならない。 その他の者はアマチュア部門となる。

ルール(2008〜2009年版)

 サバイバルエアロビクスの各大会は、第一ステージ、第二ステージ、 ファイナルステージの3段階で行われ、 それぞれのステージで審査基準を満たした者が次のステージに進出できる。 ファイナルステージに残った者から部門ごとに1位から3位までを決定する。

グリッド

 競技はグリッドと呼ばれるエリアで行われる。
 グリッド1区画に約30人の競技者が入り、審判が1名付く。 立ち位置による不公平を緩和するため、 各ステージ内のセットごとに、 1つのグリッドに入っている競技者を1グループとした集団単位で、 別なグリッドへ移動するというローテーションを行う。

第一ステージ(3時間の耐久ステージ)

 第一ステージは30分を1セットとする6セットで行われる。 セット間インターバルは5分であり、 このインターバルの間で給水、エネルギー補給ができる。 なお、第一ステージでは、審判に申告すればトイレや給水等で、 グリッドから一時的に離れることが許されていいる。
 「耐久ステージ」と題名に書いたが、 エアロビクスを楽しみ、完走することを目的としたステージである。 審査は行われているが、内容的には普段のレッスンと同じである。
 第一ステージははじめの3セットと最後の3セットを前半と後半に分け、 それぞれ別の審判が審査する。 基本的に失格はなく、危険な兆候がなく、 動こうとする意志を示していれば誰でも完走できる。
 審査内容は以下のとおりであり、 それぞれの項目が基準を満たせば1点ずつ加算され、 12点満点のうち10点取れば第二ステージに進出できる。

<前半の審査項目>
リズム感、アライメント、巧緻性、腕の可動域、脚の可動域、上半身の筋力
<後半の審査項目>
アライメント、巧緻性、腕の可動域、脚の可動域、下半身の筋力、完走

第二ステージ(サバイバルステージ)

 第二ステージは20分を1セットとする2セットで行われる。 セット間インターバルは3分であり、 このインターバルの間で給水、エネルギー補給ができる。 第二ステージでは、インターバル以外ではグリッドから離れることは許されず、 離れてしまった場合は失格となる。 また、下記の難関以外でも5秒間動きを止めてしまった場合は失格となる。
 このステージでは失格となった場合、 速やかに競技を中止しグリッドから離れなければならない。
 このステージの特徴は難関と呼ばれるエクササイズが設けられていることである。 難関は各セットの開始5分後あたりと終了5分前あたりの4回設定されており、 各難関における審査基準を満たせなければ、即失格となる。 難関には巧緻性を見るもの、筋力を見るもの、柔軟性を見るもの、 バランス感覚を見るもの、 あるいは、それらを複合したものなどがある。
 これらの難関をすべて突破したものがファイナルステージ進出者、すなわち、 ファイナリストである。

ファイナルステージ(究極ステージ)

 ファイナルステージは20分1セットで行われる。 基本的に途中の失格はない。
 審査は審判全員と当日参加のリードインストラクターによって行われ、 各審査者が1票ずつ持ち、優勝者と思う競技者に投票する。 そして、その投票数により順位を決定する。
 内容的には競技エアロビクス的なもので、 強度・難度が高めのコリオグラフィーに、筋力技(プッシュアップなど)、 柔軟技(各種スプリットなど)、バランス技(Y字バランスなど)、 各種ポーズを含めたサーキット形式なる。
 ファイナルステージでは、 競技者がリードインストラクターの動きを基本としながら、 自分の能力をアピールすることが許される。 たとえば、リードが通常のプッシュアップを行っているときに、 片手片足のプッシュアップを行い、筋力をアピールできる。

表彰

 インストラクター部門、アマチュア部門ともに、 投票数が多い順に1位から3位までが表彰され、賞金・賞品が授与される。 また、全国大会出場時の交通費も支給されることになる。
 なお、3位までには入れなかったものの、 投票があった競技者はトップファイナリストとして、ステージ上で紹介される。

おまけ

エイドコーナー

 エイドコーナーでは食べ物と水、スポンサーによるサプリメントが用意されている。 食べ物には、バナナ、オレンジ、おにぎり、パンなどがあり、 一口大にカットされてエイドコーナーのテーブルに置かれる。
 短時間に多数の人がエイドコーナーに押し寄せるため、かなりごったがえす。 そのため、インターバルのほうがサバイバルだなどという声もある。

ウェア

 ルール上はウェアに関する規定はないので、 大半の参加者は普段のレッスンで着用しているウェアで参加する。 中にはウェアをグループで合わせて参加したり、 簡単なコスプレを行っている者もいる。

第一ステージ第四セット

 2008〜2009年のシーズンから第四セットは、 プレコリオのリトモスが実施されている。 これにより、第一ステージの審査基準が見直され、 それまで14点満点中10点取れば第二ステージに上がれていたものが、 12点満点中10点が合格基準になった。
 主催者は厳しくなったわけではないと主張するが、 元々点を取り易い項目(前半の完走と後半のリズム感)がなくなり、合格点は同じ。 また、見方を変えれば2点しか落とせなくなったことになるため、 基準は厳しくなったといわざるを得ないであろう。

参加申し込み

 シーズン中は「 FJ SHOP 」(別窓で開きます)からインターネットで申し込み可能である。